Photonic Edge 株式会社フォトニック・エッジ EN
SOLUTION / CUSTOM SDR

カスタムSDR

無線基地局・無線機の試作、カスタムのリアルタイム計測、通信・ノイズシミュレータ、無線製品の検査など、幅広い用途に対応するソフトウェア無線(SDR)です。GHz級のADC/DACを8チャネルずつ内蔵したRFSoCをベースとするハードウェアに、ご要望に応じたソフトウェア(FPGA回路・ミドルウェア・アプリケーション)を実装してご提供します。

使いたい周波数がハードウェアの範囲を超える場合は、周波数変換(アップ/ダウンコンバージョン)のアナログフロントエンド(AFE)を追加して、マイクロ波帯・ミリ波帯まで拡張できます。まず試したい段階ではADALM-Plutoなどの市販SDRを使う構成に、特定の要件に絞る場合は専用のハードウェア構成にも対応します。

RFSoCベース・8ch送受信用途に合わせてソフトを実装AFE追加で周波数拡張RF回路からFPGA・ソフトまで一貫
黒いアルミ板金筐体に収めたRFSoCベースのSDR。後面にSMAコネクタが2段×8本並び、上面にファン吸気穴がある。
RFSoC(8送信・8受信)を自社設計の筐体に収めたSDRハードウェア。RF 16ポートを後面のSMAに引き出しています。
8ch / 8chRF-ADC 4.096 GSPS ×8、RF-DAC 6.554 GSPS ×8を1チップに搭載(デバイス仕様)
1 GHz級複素IQ 1024 MSPSの瞬時帯域。UWB 500 MHzや2.4 GHz帯の全幅をそのまま扱えます
8 µs1024点FFTを8 µsごとに隙間なく実行。FPGA内でリアルタイムに検出・復号
20 ps往復遅延の打刻再現性(同一起動内・有線のRF経路込み、標準偏差)
01

用途から選ぶ

同じハードウェアの上で、載せるソフトウェアを替えることで用途が変わります。近いものからご覧ください。

01

無線基地局・無線機の試作

規格の物理層から独自方式まで、FPGAとCPUで実装

専用チップなしで無線機をつくる

UWB(IEEE 802.15.4z/4ab)の送受信・測距処理をRFSoC 1枚で実装した実績をもとに、ローカル無線の親機・基地局側の無線部、独自方式の無線機、次世代規格の先行試作に対応します。

02

カスタムリアルタイム計測

広帯域の電波監視・プロトコル解析・多チャネル同期計測

市販の計測器にない測り方を

2.4 GHz帯の全幅をFPGAで常時FFTし、BLEパケットをFPGA内で復号・分類するリアルタイム・プロトコルアナライザを実機で実証。測りたい量と表示に合わせて、FPGA処理とGUIを作り込みます。

03

通信・ノイズシミュレータ

規格波形・妨害波・伝搬路をRF信号として再現

試験したい電波環境をつくる

任意波形・規格波形を時刻指定で送出し、雑音・遅延波・妨害波を合成。伝搬路のエコーやレーダー目標の遅延を模擬して、受信機・レーダーの評価に使えます。街の電波環境を再現するエミュレータも開発中です。

04

無線製品検査

多方式の規格波形で送受信を確認、1台で切り替え

検査系を1台に集約

Wi-Fi・Bluetooth LE・IEEE 802.15.4・LoRa・UWB・5G NR同期信号などの波形を1つのFPGAイメージで切り替えて送受信し、EVM・ビット誤り・CRCを確認。検査項目・治具・自動化に合わせたソフトを実装します。

その他の用途例 25 EXAMPLES

上の4つ以外にも、同じプラットフォームの上でさまざまな信号処理を試作・検証しています。項目を選ぶと、内容と結果の図が下に表示されます。

実機RFSoC 2台を同軸で接続して測定 計算モデルPC上の信号処理モデルで評価 開発中実装・検証の途中 構想検討段階
通信方式

Wi-Fiパケットの送受信 実機

IEEE 802.11a/gのOFDMパケットを生成し、2台のRFSoC間で送受信して復調します。

6〜54 Mbpsの全8レート×両方向でビット誤り0。MACデータ(44バイト)とACKをFCSまで復元。EVM 1.0〜11.5%。

→ 無線製品検査

Wi-Fi受信信号のコンスタレーション。等化後とパイロット位相補正後。
実測した受信コンスタレーション(BPSK、等化後とパイロット位相補正後)。
通信方式

Bluetooth LE 実機

LE 1Mのアドバタイズパケットを生成・送受信し、プリアンブルからCRCまで復元します。実環境の2.4 GHz帯では、飛び交うBLEパケットをFPGA内で復号する処理も実装しています。

2台間でアドバタイズPDU(11バイト)を両方向で受信、CRC一致。

→ カスタムリアルタイム計測

Bluetooth LEアドバタイズパケットの実測IQ波形とスペクトル。
アドバタイズパケットの実測IQ波形(左)とスペクトル(右)。
通信方式

IEEE 802.15.4(O-QPSK) 実機

ZigBeeなどの土台になっている802.15.4のO-QPSK物理層で、フレームを生成・送受信します。

ACKフレーム(5バイト)を両方向で受信、FCS一致。

IEEE 802.15.4 ACKフレームの実測IQ波形とスペクトル。
ACKフレームの実測IQ波形(左)とスペクトル(右)。
通信方式

LoRa 実機

チャープ拡散方式のLoRa物理層(拡散・誤り訂正・インターリーブ)を実装し、パケットを送受信します。

SF6のパケットを両方向で受信、CRC一致。プリアンブル相関0.997以上。

LoRa SF6パケットの実測波形、スペクトル、復調結果。
SF6パケットの実測波形(上)とスペクトル(中)。生成した参照波形とよく重なっています。
通信方式

5G NR 同期信号 実機

5G NRの同期信号(PSS・SSS)を配置した波形を生成し、受信側で同期とセルの識別を行います。

PSS・SSSを両方向で受信し、セルID 128を検出。相関0.998以上。

→ 無線基地局・無線機の試作

5G NRのPSS・SSSの実測波形とスペクトル。
PSS・SSSの実測波形(上)とスペクトル(中)。
通信方式

デジタル変復調(QAM・OFDM) 実機

QPSK・16QAM・64QAMのマッピングと復調、OFDM、PN系列、チャープなど、方式に依らない基本の変復調処理です。独自方式を組み立てるときの部品になります。

16QAM 32 Msym/s、PN系列、チャープ、OFDMを2台間で送受信。計算モデルでは16QAM 32,768ビットを誤り0で復調。

16QAMの受信点と誤差の分布。
雑音を加えた16QAMの受信点(左)と誤差の分布(右)。計算モデル。
通信方式

2×2 MIMO 計算モデル

直交パイロットから未知の2×2チャネルを推定し、2ストリームを同時に復元します(ZF/MMSE)。

良条件のチャネルで16QAMを2ストリームとも誤り0で復元、EVM 3.5%/3.9%。条件の悪いチャネルではMMSEの効果が現れます。

2×2 MIMOの各ストリームのEVM。良条件と悪条件のチャネルでZFとMMSEを比較。
各ストリームのEVM。良条件(左)と悪条件(右)でZFとMMSEを比較。
測距・測位・同期

UWB測距(IEEE 802.15.4z/4ab) 実機

専用チップを使わず、UWBの送信・受信・測距処理をFPGAと内蔵CPUで実装。規格どおりのフレームを送受信し、往復時間から遅延を求めます。

往復遅延の打刻再現性20 ps(同一起動内)。2台・独立クロックの両側双方向測距を20回連続で成立。

→ 無線基地局・無線機の試作

設定した遅延と測定した遅延の関係。傾き1.000002の直線に乗り、残差は±16 ps以内。
設定遅延と測定遅延の直線性(上)と残差(下)。残差は±16 ps以内。
測距・測位・同期

Bluetooth Channel Sounding 実機

Bluetooth 6.0で加わった測距機能です。位相(PBR)と往復時間(RTT)から距離を求めます。各モードの波形の生成・取得を実機で、距離推定の処理を計算モデルで確認しています。

Mode 0〜3の波形64ケースを取得(相関0.993以上)、72チャネルのトーンを144/144取得。距離推定は計算モデルで0〜10 mを評価。

Channel Soundingの距離スイープ。真の距離に対するRTTとPBRの推定値。
距離0〜10 mに対するRTT・PBRの推定値。計算モデル。
測距・測位・同期

GNSS信号の再生と捕捉 実機

GPS L1 C/Aの拡散符号を生成してRF-DACから再生し、受信側で符号位相とドップラーを探索して捕捉します。受信機の試験信号源としても使えます。

1 ms・1023チップのC/A符号(PRN 1)を有線で再生し、捕捉。

GPS C/A符号1周期の実測IQ波形とスペクトル。
C/A符号1周期の実測IQ波形(左)とスペクトル(右)。
測距・測位・同期

装置間の時刻同期 開発中

独立したクロックで動く2台の間で時刻を交換し、ずれを追跡する処理です。64 bitの絶対時刻カウンタで送信・取込の時刻を管理する仕組みは全用途で共通に使っています。測距や分散計測の精度を上げるため、追跡精度の改善を進めています。

電波の計測・解析

広帯域スペクトラム観測 実機

アンテナからの信号をRF-ADCで直接デジタル化し、広い帯域を一度に観測します。掃引しないので、短いバーストも取りこぼしません。

2.44 GHzを中心に1024 MHz幅を取得。ノイズフロア−100 dBFS/250 kHz。2.4 GHz帯の全幅(83.5 MHz)は連続で観測。

→ カスタムリアルタイム計測

2.44 GHzを中心に取得したスペクトル。上は1024 MHz幅、下は2.4 GHz帯の拡大。
実環境のスペクトル。1024 MHz幅(上)と2.4 GHz帯の拡大(下)。
電波の計測・解析

プロトコル解析(2.4 GHz帯) 実機

Wi-Fi・Bluetooth LE・Bluetooth Classicが入り混じる2.4 GHz帯を常時観測し、どの方式の電波がいつ・どの周波数に出たかを分類して表示します。

BLEパケットをFPGA内で復号し、匿名IDで送信元ごとに追跡。6,695パケット・7 IDを欠落0で追跡。

→ カスタムリアルタイム計測

プロトコルアナライザの画面。周波数と時間の電波活動図、3Dスペクトル、ウォーターフォール。
解析画面。電波活動図にBLEパケットを重ね、匿名IDごとに記録します。
電波の計測・解析

チャネルサウンダ 実機

既知の信号を送り、受信波形から伝搬路の周波数応答やインパルス応答(遅延プロファイル)を求めます。

32トーンで400〜600 MHzの経路の相対応答(利得・位相)を実測。計算モデルでは既知の多重経路を誤差(NMSE)0.0045で推定。

32トーンで測定した有線経路の相対利得と位相。
32トーンで測った有線経路の相対利得(上)と位相(下)。
電波の計測・解析

受信品質の補正(IQ不平衡) 計算モデル

受信回路のIQ不平衡やDCオフセットを学習用の区間で推定し、別の区間に適用して補正します。受信品質の指標(EVM)で効果を確認します。

補正前EVM 14.3% → 補正後2.8%。

IQ不平衡の補正前後のコンスタレーション。
補正前(左)と補正後(右)のコンスタレーション。
電波の計測・解析

ケーブル反射位置の検出 計算モデル

ケーブルに信号を入れて反射を観測し、欠陥や接続不良の位置を求めます。校正用の治具で装置内の遅延と利得を先に求めてから推定します。

1.5 m/3.9 m/7.7 mの3か所の反射点を推定。帯域で決まる分解能は約0.2 m。

校正後の反射プロファイルと、推定した3つの反射点の位置。
校正後の反射プロファイル(左)と反射点の位置推定(右)。
電波の計測・解析

RF部品の伝送特性 計算モデル

基準の経路との比から、フィルタや増幅器などの部品の利得・位相・群遅延を周波数ごとに求める処理です。測定器を持ち込みにくい装置の中に組み込む用途を想定しています。

環境の模擬・レーダー

伝搬路の模擬 実機

送信する波形に遅延波(エコー)・雑音・周波数ずれを合成し、狙った伝搬環境を再現します。受信機の耐性評価に使えます。

250 ns・1000 nsのエコーを合成したWi-Fi信号を同軸で送り、受信側でそのエコーを遅延プロファイル上に確認。

→ 通信・ノイズシミュレータ

合成したエコーを受信側で推定した遅延プロファイル。250 nsと1000 nsにエコーが現れている。
受信側で推定した遅延プロファイル。合成した250 ns・1000 nsのエコーが現れています。
環境の模擬・レーダー

電波環境エミュレータ 開発中

仮想の街を移動する端末の位置に届く2.4 GHz帯の電波を、レイトレーシングによる伝搬計算で求め、RF-DACから実際のRF信号として出力する構成です。3D表示・伝搬計算・送信制御とRFSoC側の波形生成回路を実装し、伝搬計算に追従する利得制御まで実機で確認しています。

→ 通信・ノイズシミュレータ

環境の模擬・レーダー

FMCWレーダーのIF処理 実機

帯域500 MHzのチャープを生成・取得し、遅延によるビート周波数から距離を求めます。ミリ波レーダーの中間周波数段の処理や、レーダー目標を模擬する信号源の土台になります。

信号上で与えた5 m・10 m相当の遅延を、5.003 m・9.999 mと推定(距離分解能0.3 m)。

→ 通信・ノイズシミュレータ

FMCWチャープの差分位相と、ビート周波数のピーク。
10 m相当の遅延を与えたときの差分位相(上)とビートのピーク(下)。遅延は信号上で合成したものです。
環境の模擬・レーダー

通信とセンシングの同時実行 計算モデル

通信用のOFDM信号をそのまま環境の観測にも使う考え方(ISAC)です。同じ受信信号から、データの復元と伝搬路の推定を同時に行います。

OFDMの復元で誤り0、等化後EVM 4.7%。同じ信号から遅延プロファイルを推定。

等化後のコンスタレーションと、推定した遅延プロファイル。
等化後のコンスタレーション(左)と、同じ信号から推定した遅延プロファイル(右)。
多チャネル・RF回路

ビーム・ヌル形成 計算モデル

8チャネルの振幅・位相のばらつきを既知方向の信号で校正し、到来方向の推定と、妨害方向へのヌル形成を行います。

8素子アレーで、校正により信号対干渉雑音比を18.8 dB → 37.5 dBに改善。

校正前後のビーム走査と、信号対干渉比の比較。
校正前後のビーム走査(左)と、信号対干渉比の改善(右)。
多チャネル・RF回路

到来方向の推定(3D電波監視) 構想

立方体に配置した8素子のアンテナを8つのRF-ADCに接続し、パケットごとに電波の到来方向を求める装置の構想です。アレーの計算と概念設計まで進めています。

→ カスタムリアルタイム計測

RFSoC筐体の上にマストを立て、先端に8素子のアンテナヘッドを載せた概念図。
3D到来方向推定装置の概念図。
多チャネル・RF回路

位相最適化(ワイヤレス給電への応用) 計算モデル

受電側の直流出力だけを手がかりに、複数チャネルの送信位相を調整して受電電力を最大化します。伝搬路の情報を使わない制御です。

総送信電力を固定したまま、受電側の出力を大きく改善(正規化値 0.00004 → 0.50)。

→ 電力伝送(ワイヤレス給電)

位相の調整回数に対する受電出力の推移と、最適化前後の比較。
調整回数に対する受電出力の推移(左)と、最適化前後の比較(右)。
多チャネル・RF回路

増幅器の歪み補償(DPD) 計算モデル

パワーアンプの非線形な歪みを学習し、逆の特性をあらかじめ送信信号に加えて打ち消します。

EVM 4.4% → 2.4%、隣接チャネル漏洩電力比を約3 dB改善。

歪み補償の有無によるスペクトルとEVMの比較。
歪み補償の有無によるスペクトル(左)とEVM(右)の比較。

「実機」は、RFSoC 2台を同軸ケーブルで接続して測定した結果です(無線放射は行っていません)。各例の試験条件や、お客様の用途への適用についてはお問い合わせください。

02

ハードウェアとソフトウェアをあわせて提供

ハードウェアは共通、用途はソフトウェアで決まります。お客様の開発体制に合わせて、評価だけ・一部の実装だけ・装置一式まで対応します。

ハードウェア — RFSoCベース高速ADC/DAC・FPGA・Arm CPUを1チップに収めたRFSoCを搭載。RF 16ポートとクロック・トリガを引き出した筐体、用途の周波数に合わせるRFフロントエンドまで自社で設計します。
FPGA・ミドルウェア決めた時刻に送信・取込を行う共通FPGAイメージ、FFT・相関・復調などのリアルタイム処理、PCから制御するためのAPI。用途ごとに必要な処理を追加します。
アプリケーション表示・解析のGUI、波形生成と評価のスクリプト、自動試験。お客様がお使いの言語・環境(Python、MATLABなど)に合わせてご用意します。

ハードウェアは要件に合わせて選びます

標準の構成はRFSoCですが、RFSoCに限りません。まず試す段階では市販のSDRを、特定の要件に絞る場合は専用の構成を使います。信号処理のソフトウェアは、構成をまたいで引き継げます。

COMMERCIAL SDR 市販SDRで素早く試す

ADALM-Plutoなどの市販SDRに自社の信号処理を組み合わせ、PoCや通信品質の評価を短期間・低コストで行います。

→ 無線通信評価・開発支援
RFSoC PLATFORM RFSoCで広帯域・多チャネルに

1 GHz級の帯域、8送信・8受信、ps級の時刻管理が要る用途や、複数の方式を1台で切り替えたい用途の標準構成です。

→ ハードウェア仕様とご提供の形態
DEDICATED HARDWARE 専用の構成を作り込む

FPGAと高速ADC/DAC、周波数拡張のフロントエンド、クロック・電源までを要件に合わせて設計します。装置への組込みにも対応します。

→ 開発の流れと事例
03

周波数拡張 — AFEを追加して、使いたい周波数へ

RFSoCや市販SDRが直接扱える周波数は数GHzまでです。それより高い帯域は、周波数変換(アップ/ダウンコンバージョン)を行うアナログフロントエンド(AFE)を追加して対応します。ベースバンドの処理はそのままに、マイクロ波帯からミリ波帯まで持ち上げられます。

事例

カスタム無線システムのマイクロ波帯AFE

開発中のカスタム無線システムでは、FPGA+高速DACが生成するベースバンド信号を、PLL(局部発振)・アップコンバータ・フィルタ・増幅段からなる自社設計AFEでマイクロ波帯へ変換しています。市販の高性能RFIC(アナログ・デバイセズ社製PLL・ミキサ等)を使いこなし、周辺回路と基板設計で性能を引き出すのが当社の設計スタイルです。AFEは高周波基板(Rogers/FR-4ハイブリッド構成)で実装し、クロック系・電源系と合わせてシステムとして設計しています。

  • PLLによる局部発振の設計(位相雑音を起点に部品選定)
  • ミキサ・フィルタ・増幅段のレベルダイヤ設計
  • 基板実装・評価まで一貫対応

ミリ波帯への拡張も可能です。ミリ波モジュールの開発・製造、V帯・W帯の計測システムの納品実績があり、対応周波数は330 GHzまでです。RFSoC向けには、直接入出力を12 GHzまで広げる同期アップ/ダウンコンバータも設計を進めています。

→ 周波数拡張・ミリ波化の詳細

マイクロ波帯AFE基板のアートワーク図。ベースバンド入力からPLL・ミキサ・フィルタ・増幅段を経てRF出力に至る実際のレイアウト
実際のAFE基板のアートワーク図(表層。守秘のため細部は縮小・加工の上掲載)。左のベースバンド・電源部から、右のRF出力へ向かう信号チェーンが実装されています。
構成PLL(局部発振)+アップコンバータ+帯域フィルタ+可変減衰・増幅段
実装高周波ハイブリッド基板(Rogers系+FR-4)で自社設計
接続元FPGA+高速DAC(JESD204)によるベースバンド生成部
帯域マイクロ波帯(守秘のため詳細は非公開)

※ 現在開発中のシステムでの実績を、守秘義務のため用途・周波数などを伏せて一般化した構成例です。ご相談時には、秘密保持契約のもとで具体的な事例をご説明できます。

04

開発事例

RFSoCを使った事例に加えて、専用のハードウェアを組んだ事例、市販SDRを使った事例があります。

→ 開発の流れ(方式検討から実証まで)を見る

Q

こんなご相談に

「専用の無線チップを置き換えたい」

入手しにくい・使いにくい専用チップの代わりに、あるいは規格策定中の方式を先行して試すために、物理層をSDRで実装します。

→ 無線基地局・無線機の試作
「市販の計測器では見えない」

広い帯域を取りこぼしなく見たい、複数チャネルを同期して測りたい、必要な量だけを取り出したい。測り方から作ります。

→ カスタムリアルタイム計測
「試験したい電波環境を再現したい」

妨害波や遅延波がある条件を、毎回同じように与えたい。信号と環境をRFとして作り出します。

→ 通信・ノイズシミュレータ
「方式ごとに検査装置が増えていく」

扱う無線方式が増えるたびに装置が増える。1台で切り替えられる検査系にまとめます。

→ 無線製品検査

ご提供の形: 方式検討・実現性の評価、FPGA・組込み・PCソフトの実装、評価系や装置一式の納品、受託研究・共同研究まで、形態を問わず対応します。基板のRF部が直接扱えるのは約3 GHzまでで、それ以上の周波数は周波数変換のフロントエンドを組み合わせます。

高周波関連に関するお困り事は、ぜひ当社にご相談ください。

受託研究・開発(業務委託)、計測装置の開発・製造、ソフトウェア開発、共同研究など、形態を問わず対応します。

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