6-PAMS
6-PAMS
独自の光学技術とEOセンサプローブによるアンテナ近傍界計測システム
光学技術とEOセンサプローブを用いるときのメリット
・従来の電気的手法では困難な100GHz以上も容易に対応
・VNAやエクステンダーによらないため、特に100GHz以上の計測においてコスト面で優位
・計測環境(AUTとEOセンサプローブ)までを光ファイバーでを取り廻し
・センサプローブが超軽量のため、簡易なロボットアームに実装可能
・シミュレーションと同様の、アンテナ極近傍の振幅・位相分布の取得が可能
金属を一切使用しない、誘電体のみで構成されたセンサプローブ
・測定電場に対して低擾乱
⇒近傍界計測に適している
・小型・軽量
⇒小型の簡易ロボットに実装可能
そのため、プローブスキャン範囲が小さく済み、計測環境がコンパクトになります。
設置環境
既設の電波暗室内への設置や、小型の電波暗箱に対応することができます。
本製品の特長
・周波数対応:1GHz ~ 330GHz / Tx側のPD(フォトダイオードモジュール)を変更することで周波数の変更・拡張が可能
(1 ~ 70GHz、W-band、D-band、J-band)
・独自の光学技術をベースとしたシステムであり、VNA(Vector Network Analyzer)・エクステンダーが不要
・ロボットアームによるプローブ走査 ⇒平面、円筒、球面走査に対応
・Near-Far変換S/W(パターン・利得)
円筒走査による近傍界測定結果
遠方界変換結果
※シングルカット、マルチカット法は7G aa株式会社さまの技術を採用しています。
プローブ走査ラインを1カット(シングルカット)、または数カット(マルチカット)にすることで、従来の近傍界測定条件よりも、測定時間を短縮化することができます。
上図は77GHzゲインホーンアンテナの近傍界計測を、シングルカット(左)、マルチカット(右)したときの、遠方界パターン結果です。
最適なカット数はアンテナゲインにもよりますが、短い時間でパターンを取得することが可能です。
左図は77GHzゲインホーンアンテナを平面走査したときの近傍界測定結果ー振幅(左)、位相(右)です。
EOセンサプローブは測定電場に対して非侵襲(低擾乱)なため、アンテナ近傍でもシミュレーションと同じように振幅と位相の分布を取得することが可能です。
シミュレーションと実測の突合せした事例を、以下、株式会社JSOL様のレポートで紹介されました。(リンク有)
※本計測はマイクロウェーブファクトリー様のご協力いただきました。
左図は、28GHzにて、16素子のパッチアンテナを計測した事例です。
アンテナ極近傍の計測が可能なため、素子一つずつの振幅と位相の分布を評価することが可能です。
実測は、シミュレーションと良い一致がえられています