V帯(50~75GHz)とW帯(75GHz~110GHz)におけるVNA代替システムです。
基準信号を発生、及びベクトル信号を解析するシステム本体と、ミリ波に拡張するエクステンダーモジュールから構成されます。
これら装置全て(制御・解析ソフトウェア含む)は当社で設計・製造いたしました。
独自の信号処理技術により、振幅と位相のベクトル情報を取得することが可能です。
また、基準信号をステップすることによって、周波数ステップ掃引が可能です。
福井大学様におかれましては、ミリ波~テラヘルツ波帯に対応するフレキシブル導波管の評価用途として導入いただきました。
フレキシブル導波管は、Beyond5Gにおけるミリ波・テラヘルツ波帯用伝送線として高い利用価値が期待されているものです。
※フレキシブル導波管の開発は、福井大学様が代表提案者となり、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和6年度新規委託研究の公募に採択されております。
左はW帯のフレキシブル導波管をサンプルに、S21を測定した結果例です。比較に、VNAで取得した結果(オレンジ線)を並べています。
W帯のフルバンドにおいて、VNAと良い一致を得られていることがわかります。